ジョバンニ、らっこのうわぎがくるよ。
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コメント有難うございます。
以下の方、
右下の『続きを読む』を反転させてレスポンスメッセージをご覧下さい。
☆ ハチ様
こんにちは!
再びの来訪&コメント有難うございます!
うおおおおお速水拉致ネタに反応して戴いて
有難うございます…!
まさかあんなひっそりとした呟きに反応して戴けるなんて!
色々とネタ(フッテージ)は浮かぶのですが
話が壮大すぎて形には出来ないので
このブログでああして陽の目を見させてやったのですが…。
形にならないネタで本当に申し訳ないですが、
吐き出した甲斐がありました。(感涙)
速水&南波、いいですよね…!
もう、このちょっと教条主義的ないわゆる
「お勉強」の出来る順応力のあまりなさそうな
人生経験の少ないインテリ君と
酸いも甘いも噛み分けたような百戦錬磨の
人を食ったような器用な男の組み合わせが。
南波ってすごく魅力的な男だと思うのです。
『そういう特別なことを俺にしか頼めないとか云うなよ…』
これ、ぐっと来ました!
イタダキです!(え)
この科白から、拉致から救出された速水と南波が病室で
話しているシーンがぶわっと浮かびました。
もちろん深町は真っ先に会ってて、
暫くして事後処理でどうしても外せない用件で病室を出て行った後だったり。
それで、仰った通り速水が治療を頼むとか
あまりの傷心から傍にいてくれって頼んで弱さをさらけ出したりして。
えっと、大体↓こんな感じかな?
ハチ様のメッセージであまりにも萌えすぎて
唐突に小説が一本降って来てしまいました…。
☆
「…傍に、いてくれ」
云われて浮かんだ感情は、憎悪以外の何ものでもなかった。
最近買い替えたばかりの腕時計に目を落とす。
『艦長』でなく『閣下』と呼ばれるようになってもう2年も経つ深町が
この部屋を出て行ってからきっかり30分が経っていた。
画質の荒い、薄暗いビデオの中で何人もの男に陵辱されていた速水は
今目の前で清潔なベッドに横たわっている。
自分を拉致し、ビデオテープを送りつけて深町が行おうとしている
『沈黙の艦隊』の実現プロジェクトを中止させようとした犯人グループについて
証言する、と主張する速水を深町は心身の回復が先だと思い留まらせた。
いつもの光景と逆だな、と他人事のように見つめていた南波は
二人きりになった病室で深町の代わりに見舞い客用の
簡素なパイプ椅子に腰を下ろす。
速水は何も云わずにぼんやりと天井を見つめていた。
ぴ…っ、と一定時間ごとにバイタルを記録する機械の作動音に壊された静寂が
何食わぬ顔をしてこの空間に居座りに戻ってくる。
「…死なないで、下さいよ」
冗長も迂遠もなくその一言だけを云ってやった。
この人の考えることは色々な意味で深町より分かりやすい。
速水がゆっくりとこちらを振り向いた。
当たりだったのか外れだったのか。
どっちでもいいし、意味も興味もなかった。
「ここに、いてくれ」
脈絡のない言葉が南波を釘付けにした。
「…すまない。
でも、こんなことお前にしか云えないから…。
頼む、この次オレが起きる時まででいい。
…傍に、いてくれ」
半分枕に埋もれた蒼白な細面の長い睫が疲れ切ったように閉じられる。
実際心身ともに疲れ果てているのだろう。
顔よりも蒼白な細い指先はほとんど同じ色をした白いシーツを掴んで
微かに震えている。
恐らく本当に傍にいて欲しいのは俺ではないだろう。
だがこの人はその相手に決してそんな姿を曝け出さない。
躊躇いながらもその弱さを投げ出され、南波は
この男にとって自分がその姿を曝け出すことを斟酌しない存在で
あることに確かな苛立ちを覚えた。
「分かりました。
今は何も考えないで寝て下さい。
…おやすみなさい、速水さん」
この人が深町のことを『艦長』と呼ぶことがもうないように、
自分がこの人を『副長』と呼ぶことも、もう、ない。
穏やかな笑みを浮かべて、その藍色の髪に手を伸ばして途中で止めた。
速水はやや無理をして目許と口角を動かして微笑んでそれに応えると
すっと目を閉じて眠りに落ちた。
ストリンガーから犯人グループについての報告を受け次第
深町はすぐ戻ってくるだろう。
その前に、出て行きたかったのに。
「俺にしか頼めないとか、そんなこというなよ…」
誰に向けた恨み言なのか。
自分でも分からないまま、南波は浅く椅子に座り直した。
☆
うっわあああああこんなんですいません…!
と、とりあえずスライディング土下座をしながら退散致します。
僭越ながらハチ様に貢ぎます。
煮るなり焼くなりお好きになさって下さい。
すいません仰って戴いた治療ネタじゃなくて…
(お前は…)
それでは、また!
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