ジョバンニ、らっこのうわぎがくるよ。
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こんにちは、北川です。
ぐあっと熱が上がってしまったので
とりあえずWORD一枚分だけ書いてみました。
速水君深町君に叶わぬ恋をするのものがたり。
でもこれ以上コーナー増やしたくないなあということで
まだSS(『The Silent Service』、 『○黙の艦隊』の意)の
コーナーを増設することは現段階では留まってます。
なのでここでちょっとだけお披露目。
『Continuation』(続き)からどうぞ。
なんだかしょっぱなからぐだぐだ色々なことを考えてそうな速水君。
食も細いみたいだし、航海中に倒れちゃったりしないんでしょうか。
そんなことになった日には艦長にどなりつけられて
きっとお姫様抱っこで艦長室に運ばれちゃったりするんですよ。
以下ちょいとだけプロトコルをば。
深町 「副長!
副長、どうした!
しっかりしろ!」
士官 「副長!
どうしましょう、貧血でしょうか?」
深町 「みてぇだな。
大丈夫だ、爪はなんともない。
(貧血が酷いとスプーン爪といって爪が変色することがあるようです)
おい、速水!」
速水 「・・・あ、ふ、かまち さ・・・」
深町 「莫迦者!
ここは航海中の艦の中で
お前もオレも任務中だ!」
速水 「あ・・・、
(『失礼しました、深町艦長』と云いたいが
貧血による脱力のため言葉にならない)」
深町 「ったく、しょうがねえな」
(お姫様抱っこで医務室でなく艦長室に運びこむ)
深町 「いいか、オレのローテーションが終わる0300までここで寝てろ。
ここから一歩も出るなよ、いいな!」
速水 「で、でもここ、艦長室・・・
医務室に、」
深町 「バカヤロー、潜水艦の中で個室といえばここしかないだろうが。
それに今お前に必要なものは休息だけじゃねえだろ。
営倉代わりだ、じっとしてろ。
これは艦長命令である!」
とかいって。
んで毛布代わりにあのジャケット放り投げていってくれたりね。
いや、実際にはありえないのは分かってますけどね。
(おおドリーム・・・)
でもこのシーンを思い浮かべていたら、
せまっ苦しい潜水艦内をあの深町艦長が大の男を抱えて
歩けるものなんだろうかと思ってしまった。
(スペース的な意味で)
造りというかサイズが同じかどうか分からないけど、
おそらく護衛艦のラッタルより大きいということはあるまい。
(その護衛艦(きりしまだったかな)のラッタルで
最後の1・2段を踏み外して当直の海士さんに心配されてしまった北川)
ぬう、これはもう呉の「てつくのじら館」に取材に行くしかないのか。
あ、そういえばちょっとここ数日また色々調べ始めて分かったのですが、
必ずではないみたいですが潜水艦の航海長って副長が兼ねるそうですね。
ちょ、渡瀬と内海(笑)
速水は水雷に特化していたのだろうか。
魚雷発射の号令(『Set、Shoot、Fire!』)、云わせてみたいなあ。
うお、また語ってしまった。
それでは、「Continuation」から続きをどうぞ。
仮タイトル「Fleet in being」 のプロローグとしてアバンです。
ではまたっ!
ざあああああ…。
聞きなれた音が心地よく辺りに満ち、また消えていく。
白いキャンバスに水で溶いたオレンジの絵の具を撒いたような空は
水平線に沈んだばかりの太陽の名残を急速に失っていく。
淡い色合いの空はすぐに紺色となり闇が訪れるだろう。
ざくざくと革靴が砂を刻んでいく。
すぐ後ろを、重くゆっくりとした足音が付いてきた。
我々サブマリナーはいつも海の中にいる。
こうして砂浜を見る機会は意外と少ない。
ぎりぎりまで海に近づき、波打ち際で立ち止まって海を眺める。
海はいつもの顔をして目の前に横たわっていた。
今この海にも、どこかの潜水艦が潜っているのだろうか。
もう一つの靴音も背後までくるとそこで止まった。
この人独特の、少し癖のある足音。
話がある、と云ってここまで来てもらったのに何も訊かない彼の心遣いが
今は素直に有難かった。
どうした、話があったんじゃなかったのか。
そう彼に問われることが、この期に及んで覚悟なんて出来ていない自分にとって
何よりも恐ろしかったから。
任務に関してはそんな細やかさなんてひとかけらも持ち合わせていないくせに、
こう見えても70名の部下の命を預かる上官なのだと思い知らされる。
ざあああああ。
波が足許まで押し寄せ、また引いていく。
馴染み深い潮騒の匂いを吸い込み、俺は後ろを振り向いた。
聞きなれた音が心地よく辺りに満ち、また消えていく。
白いキャンバスに水で溶いたオレンジの絵の具を撒いたような空は
水平線に沈んだばかりの太陽の名残を急速に失っていく。
淡い色合いの空はすぐに紺色となり闇が訪れるだろう。
ざくざくと革靴が砂を刻んでいく。
すぐ後ろを、重くゆっくりとした足音が付いてきた。
我々サブマリナーはいつも海の中にいる。
こうして砂浜を見る機会は意外と少ない。
ぎりぎりまで海に近づき、波打ち際で立ち止まって海を眺める。
海はいつもの顔をして目の前に横たわっていた。
今この海にも、どこかの潜水艦が潜っているのだろうか。
もう一つの靴音も背後までくるとそこで止まった。
この人独特の、少し癖のある足音。
話がある、と云ってここまで来てもらったのに何も訊かない彼の心遣いが
今は素直に有難かった。
どうした、話があったんじゃなかったのか。
そう彼に問われることが、この期に及んで覚悟なんて出来ていない自分にとって
何よりも恐ろしかったから。
任務に関してはそんな細やかさなんてひとかけらも持ち合わせていないくせに、
こう見えても70名の部下の命を預かる上官なのだと思い知らされる。
ざあああああ。
波が足許まで押し寄せ、また引いていく。
馴染み深い潮騒の匂いを吸い込み、俺は後ろを振り向いた。
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