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ジョバンニ、らっこのうわぎがくるよ。
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 慌てて石手寺を後にすると、
 向かいのコンビニの駐車場に阿部が来てくれてました。
 久しぶりの挨拶をして、52番太山寺へ行きたいという
 阿部とともに店内で『るる○』購入。
 早速竜馬グッズやお遍路の関連のグッズがあり、
 コンビニからしてこういう品揃えなのかと軽くびっくりしました。

 ネコ型ロボットがイメージキャラクターのファミレスで朝食。
 四国ってファミレスでバイキングやってるんですね?
 オレはびっくりしまくってたんですけど、
 地元民・阿部はへーぜんとして食べてました。
 いや、当たり前なんですけど、凄いなあと。
 阿部に持ち物を見せてもらってセンスに感服したりしつつ
 その付近のホームセンターへ。

 山野草の愛好家?の集まりだったかな、主催の
 展示即売会に連れて行って貰いました。
 目的は富貴蘭!
 古くは江戸時代から愛好されてきた、緑の宝石と呼ばれる
 着生蘭の一種だそうです!
 
 入ってみると、他の種類の山野草が殆どで
 富貴蘭(&風蘭)は殆どなかったですけど
 そこはまあ、選択肢が多すぎて迷うよりいいという事で。

 阿部に見立ててもらって、
 古くからある「西出都」という種類をゲット。
 子を持っている子がいてラッキーでした。
 愛好家のおじさんと阿部が凄く熱心に語り合う…が、
 素人のオレには全然付いていけませんでした。
 会場の外に置かれていた本を読んだりして
 遅ればせながら勉強。
 話しこんでいるうちに、セッコクという蘭もおまけして戴きました。
 なにやらセッコクとしては斬新な形の花をつける品種なんだそうですが…
 すいません、従来のものを知らないのでどこがどう違うのか
 分かりませんでした(汗)
 勉強不足を反省。

 前に故あって手元に来た胡蝶蘭とあわせて
 『朧』『月』『夜』と命名。
 今夜泊まる宿の名前そのまんまです(笑)。
 阿部は『舌切り雀』という、距という部分に特徴のある花をつける
 富貴蘭を買ってました。
 ほくほくで会場を後に。

 そこからまずは50番繁多寺へ。
 歩き遍路さんとすれ違い、『歩いて回るっていうのは凄いなあ』と雑談。
 大きな湖のある、とってもきれいなお寺でした。
 ここを皮切りに、ご朱印を戴くたびに「石手寺で納経帳買っておけばよかった」と
 歯噛みすることに…。
 ジジヘラのように、おじいさんがアイスクリームを売っているスタンドが。
 お遍路を取り上げた本でも言及されたらしく、その一節を見せて戴く。
 バナナ味のアイス、おいしかったです。
 お寺を後にしようとする歩き遍路さんに「お接待」と小さなドリンクを渡すおじさん。
 石手寺の売店でお茶を出されて恐縮した、と話したら
 阿部に『それは多分お接待の感覚で出されたんだろうな』と云われたのを
 この光景を目の当たりにしてああ、こういうことなのかと納得しました。
 自分が回らない代わりに回っている方に施すことで
 自分も功徳を戴くというような感じらしいです。
 ほんとに根付いてるんだなあと感動しました。

 ここのおじさんに「車なら(48番)西林寺まで回れるよ」と
 云われたことがきっかけで怒涛のお寺巡りに…。
 46番浄瑠璃寺まで云ったところでお昼タイム。
 おうどん屋さんに入って、そこの掻き揚げの大きさにびっくり。
 すいません、あまりにビッグボリューム過ぎて残してしまいました…。
 思わずデジカメで撮ってしまった位大きかった。

 そして、最後に阿部念願の太山寺へ。
 なんていう坂…。
 そこの途中で、無人販売でいよかんが売られていたのを見て
 生まれてはじめて気が付きました。

 そうか、
 いよかんは伊予の蜜柑だからいよかんなのか!

 今まで気が付かなかったのかよと阿部と話しつつ
 自分で自分に突っ込みながら
 ぜえはあいいながら坂と階段を踏破。
 まだまだ体鍛えなくちゃいけないですね…。

 その後飼い猫たちの為に一旦阿部の家に寄って、
 付近のパティスリーで阿部が注文しておいてくれた
 オレの誕生日ケーキを引き取って旅館へ。
 チェックインが遅いから夕食の関係で
 何回かオレの携帯に電話が…。
 すすすすいません。

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 ようやく旅館『朧月夜』へ。

 向かう途中に風俗店が集中してる裏通りを通り抜け、
 某温泉街を連想しました…。
 いや、今はだいぶ柄が良くなったそうなんですけど。

 到着と同時にお抹茶とお饅頭でもてなされ、
 宿帳に記入して部屋へ。
 一休みしてすぐに夕食。
 やっぱり懐石は量が多く、途中からすこしずつセーブしながら食事。
 あまりのボリュームにダウン気味の阿部…。
 懐かしい(?)『アイアンリー○ー』の話になり、
 阿部が教えてくれた『オレのオイルが沸騰するぜ!』の科白に爆笑したり
 「醤(ひしお)」という料理が半端なくおいしかったり。
 金山寺味噌・・・ の辛い版?
 純和食派のオレの左脇腹にヒットするくらいツボでした。
 これはおいしい!
 料亭を出ようとすると、三和土に脱いだ下駄のところに
 『花井様』と書かれた目印の紙が…。
 凄いことするなあ、と感服しました。

 食事の後は、部屋でマッサージ器を堪能したり
 部屋の露天風呂を堪能したり。
 庭が凄く綺麗でした。
 これで源泉賭け流しなら120点満点だったんですが。
 それを補って余りある素晴らしい部屋でした。
 
 阿部 『あっ、ここBS入るんだ?
      おお振り観られるじゃん』
 オレ 『おおー』

 そしてのんびりテレビを観ていると、
 振りの一つ前の旅番組のエンディングテーマが振りの音楽!
 密かに嬉しかったです。
 そして振りを観てから就寝。

 次の日、荷物をまとめていると
 阿部からなんと大量の柑橘類の贈り物!
 そういえば『お前、柑橘類食べられるか?』って前以って訊かれていた…。
 凄い量!
 道の駅で身近に買えるんだそうです。
 凄い!と喜んで阿部に感謝しながら
 うはうは状態でスーツケースに詰め込み。
 のんびりしすぎて別料金を払ってレイトチェックアウトする羽目に。
 オレの誕生日ケーキを二人して慌てて食べて退室。

 仕事に向かう阿部と別れて
 (なんと仕事後にまた送りに来てくれた)
 道後温泉本館にお風呂に入りに行きました。

 夏目漱石もお気に入りだったという道後温泉本館。
 旅館からお湯籠を借りてのんびり探索。
 なんというか… 風情があっていいですね~。
 GWだからか凄い人でした。
 おみやげ物街を見たり、その場で食べられるおせんべいを食べたり
 お礼に六時屋というところのタルト(ロールケーキ)を阿部に買ったり。
 (注・四国では本土でいう『ロールケーキ』の柚子餡のものをタルトというそうです。
  中身がクリームのロールケーキを『ロールケーキ』と呼ぶのだそうな)
 本館前で写真を取っている人がいたり凄い人で
 人力車が凄く歩きづらそうで…。
 が、がんばれ、と人事ながら応援してしまいました。

 道後温泉駅前の『坊ちゃん時計』が動くところも観られました。
 『坊ちゃん』『マドンナ』が観光案内をしていたり、
 『正岡子規と秋山兄弟』なる紙芝居をしていたり
 道後の8割は坊ちゃんと「坂の上の雲」で出来ていました。(笑)

 もし乗れたら『坊ちゃん列車』に乗りたかったんですが、
 えらい人気でかなり先の時間まで定員いっぱいだったので
 諦めて普通の一両編成路面電車(!)で松山へ。

 路 面 電 車 が 信 号 待 ち し て る …!

 えええええ。
 なんだこの光景凄すぎる。
 考えてみればオレ、路面電車なんて飛鳥と遥のところに行ったついでに
 三軒茶屋のキャロットタワーに遊びに行くときに経堂だか豪徳寺だかから
 乗って以来だ…。

 高島屋でダマン・フルールっていうところの紅茶とインフューザーを買ったら
 あっというまに7時、閉店。
 そうか・・・ そういえば埼玉の某百貨店も7時で閉まってたよな。
 そして付近のミスドに避難してる最中に気が付いて驚いた。

 横 断 歩 道 に 信 号 が な い ・・・ !

 そうかここでは短い横断歩道にはいちいち信号がないのか…。
 えええええー。
 そして一息ついていると阿部が仕事が終わって送りに来てくれました。
 サンキュ。
 夜行バスの待合でセッコクと富貴蘭を見ていて
 おばちゃんに声を掛けられたりしながら夜行バス到着。
 四国を後にしました。


 阿部、有難うなー!
 他にもお世話になった方々、本当に有難うございました。
 また遊びに行きます!

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 本日の北川・ダイジェスト版


 1 「○の境界」の絵が綺麗だった

  前から見たかったので観てみました
  我が一番弟子がきょうだいぐるみではまるだけある
  式ちゃんはツンデレで大変かわいいと思うのです
  「面白いですよ!」と教えてくれたその弟子当人から
  笑顔動画マイリスト100個を使い切ったどうしようという
  なんとも凄まじい相談されながら観てました
  (プレミアム会員を勧めておいた)
  とりあえずこの子はボーカロイドにはまりすぎだと思う


 2 「テッカマ○ブレード」が懐かしすぎた

  大張さんだよ!
  餓狼だよテリーだよアンディだよリリィだよ懐かしすぎるよ!
  教えてくれた北千住さん有難う
  おにいちゃーんっ!
  ED「エナジー・オブ・ラブ」のワンフレーズで涙腺崩壊
  心に残りすぎて、大事すぎて軽々しく何回も聴きたくない
  子供のころに聴いたメロディ、というか音程を
  思ったよりも正確に覚えていて嬉しかった&びっくりした
  当時もよっぽどこの唄気に入ってたんだなあ…
  マクロ○7のEDのミレーヌの絵やサイレント・メビウスから
  感じていたあの筆舌に尽くしがたい感動が
  また味わえるとは思わなかった。
  郷愁も感じるなあ。
  とりあえず声優陣が豪華すぎる件について


 3 ハマベアンソロ届いた
  え…
  オレかまととぶりすぎた…?
  主催様にお礼のメールをするのを忘れるなオレ
  もしかしてオレの縦書き原稿って
  文字のレイアウトが余裕ありすぎ?
  う~ん


 部屋を綺麗にする時間があるって素晴らしいと思うんだぜ…
 
 昨日、人を○した
 基
 鶏ハムを仕込んだ。
 だからあとは何枚仕込んでも同じだ。

 二日経ったら茹でてみる。
 今回も美味しく出来るかな。

 カルディで某国の塩買ったけど、今度は別の塩にしてみようかな。
 イタリアとか地中海の料理向きだ、この塩は。
 骨の髄まで和食派な日本人の舌には沖縄の塩とかの方が合うと思うんだぜ
 あるたこ焼き屋で使われてて超絶美味しかったんだ…

 某方の引っ越し祝いにナルトとサスケをとっ捕まえて裸にひん剥いて
 手土産に持っていくとツイッターで呟いてみたんだが今我に返った

 無理じゃね?


 おやすみなさい、それではまた

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 北川の院で山中康弘氏の公演がありました。
 年に一度来て下さる客員教授なのだ。

 懇親会(居酒屋での打ち上げ)でツーショットで写メを撮って戴いたり、
 北川も何か歌うように振られて
 困惑の末に「あずさ2号」を唄ったり。
 そして、同期よ…
 頼むから高名な臨床の第一人者の前で

 「残酷な天使のテーゼ」はやめろ。

 いや、確かにアニメソングしか唄えないなら
 確かにそれが一番だろうっていう納得のチョイスだけどさ(苦笑)
 朴訥な子が「次は君」と振られて、本当に何も唄えなかったのか
 「サ○エさん」のOPを唄ったのにはなぜか涙がちょちょぎれました。
 そして、M1に一人韓国の子がいて
 歌詞がもうそれしか知らないというのでお国の子守唄を唄ってくれたんです。

 すっごい、感動した。

 シンプルなんだけどじーんと思いが伝わってくるメロディーで…。
 タイトル聞いておけばよかったな。
 やむなく子供を家に置いて仕事に出ざるをえなくて
 波の音に子守をさせる海女さんの
 子供への申し訳なさと愛情を唄った唄だそうです。
 思わぬところでいい体験が出来ました。

 さて、肝心の講演ですが凄くいいお話が伺えました。
 性質上詳しくは云えないんですが
 ラストの一言で臨床のプロの力を突きつけられました。
 自分には到底出来ない、とショックにも近い感覚。
 田島との差を痛感する花井もこんな気持ちなのかな…
 ぬぐ。

 さて、ビールグラス一杯を呑み干してしまい
 呑み過ぎてしまったので今日はもう寝ます。
 シングルモルトをニート(ストレート)で呑むから
 酒豪とか思われがちだけど量は呑んでないのだ。
 ホントは弱いんだよー。

 では今日はこの辺で。
 ディムロスに見た目がちょっと、性格がかなり似ているので
 リーガルにも心が揺らいでいる北川でした。
 はやくレザレノのアルタミラの話やりたい。

 ではまた。

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 はい、それではいよいよサンプルを取り上げて
 各部分について簡単に解説を加えていきます。


『- 『タカヤ!』
 彼を呼んだその力強い声を、まだはっきり覚えている。』

 オレはこういう2・3行の出だしで
 小説自体やシークエンスを始めるのが好きです。
 某友人に『北川哲子手法』とネーミングして戴きました(笑)
 ですが好きすぎてワンパターンになってしまうので
 決定稿では文章の途中、三橋が写真を見ているシーンに移動。


『どうして、気が付かなかったのだろう。
 あの瞳の、眼差しの、微かに伏せられたもの云いたげな表情の意味に。』

 これも途中まで上の出だしと一緒に移動していました。
 だけど表現が女々しすぎるかな、やりすぎかなと思い泣く泣く削除。


『同じように伏せた視線の先で
 薄汚れたスニーカーが単調なリズムでアスファルトを噛み締めている。
 からからと空回るスポークの音がひたりと止まった。
 顔を上げると数メートル先で阿部が立ち止まって自分を振り返っていた。
 慌てて自転車をぐいと引くと同時に阿部が再び前を向いて歩き出す。
 から、と再びスポークが鳴く。

 前を歩き続ける無言の背中に、残された時間の少なさを悟った。』

 ここはあまり変わっていませんね。
 じいいい、と夏の夜の虫の声を入れてみました。
 あの虫の声が響いている生暖かい夜の雰囲気が好きなので。
 最後の一行の表現に悩みました。


『「荷物、そこらへんに適当に置け。
 飲みもん持ってくるから」
 放り出すのではなく、だがどこか無造作にどさりとエナメルを床に置いて
 阿部はすぐ下に降りていった。』

 始めて訪れる、阿部の部屋。
 三橋は荷物を脇に降ろして
 ぺたりとフローリングの上に正座で座り込んでいた。
 広いだけの自分の部屋とは違い、整然と物が収納されて
 収まるべきところに収まっているという印象だ。
 几帳面な彼の性格を現すような部屋の隅の白いカラーボックス。
 雑誌や本が納められているらしいその一番下は
 アルバムらしき黒い背表紙が並んでいた。
 手を伸ばして取り出してみると、ずしりとした重量が手前に傾いてきて
 思わず手を引っ込めるとばたりと音を立てて床に倒れた。』

 部屋の描写が足りない、
 でも増やしても重ったるくなるだけだし…。
 難しい。


『あ。
 どき、と心音が跳ね上がる。

 恐らくどこかの合宿所なのだろう、
 古びた畳の上で中学生と思しき見知らぬ男と
 今よりも少し髪の短い姿の阿部が
 下らなそうに笑いながら半分ムキになって取っ組みあっている。
 お腹を抱えて笑い倒して囃し立てているチームメイト。

 オレの知らない、阿部君。

 勝手に見てはいけないと思いつつも手が勝手にページをめくっていた。

 ぺらり、ぺらり。
 目の前で4つづつの光景が展開されるページをめくっていると
 最後のページに一枚の写真が取り残されたように
 見開き2ページの中に収納されることなく挟まれていた。

 畳に胡坐で座り込んでいる阿部。
 膝に雑誌を抱え、こちらに向かって思い切り間の抜けた
 顔を上げている。

 おそらく雑誌に夢中になっている最中に呼びかけられて
 顔を上げた瞬間を撮られたのだろう。
 何事か咄嗟には理解出来ずに呆けているその表情に、
 何の脈絡もなくあの人を思い出した。

 これ…、あの人が撮った、んだ。

 確証はないが本能で悟る。
 あの誰よりも誇り高い投手の、
 心底おかしがって甲高く笑う声までが聞こえる気がした。』

 これはオレの実体験から、スキー学校での思い出を。
 こうして、自分にとって大切な個人的な記憶を使うこともあります。
 この写真はすぐになくしてしまいましたが、
 今ならもっと大事にしてやれる気がします。
 三橋の、撮った人への気付き方があっさりしすぎているので
 決定稿ではもう少し重みを持たせています。
 でも榛名の名を三橋から云わせるというのは
 こだわったので変わっていません。


『「あ、何。
 それ見てたの」
 がちゃ、とドアが開いて
 ペットボトルとグラスを載せたトレーを抱えた阿部が入ってくる。
 「わ、ご、ごめ」
 ばたん。
 反射的にアルバムを閉じると、再びどさりという重量のある音がした。
 「いいよ、別に。
  そんなとこにあったんだなそれ、もうどっか行ったと思ってたのに」
 トレーを脇に置き、どこか懐かしそうな顔をして
 阿部は三橋の向かいに座った。
 す、と阿部の指先が先ほどのページを開く。
 ぺらりと一枚だけの写真を取り出し、阿部は暫くそれを見つめて
 穏やかな、だがどこか抑えたような声で呟いた。

 「これ、あいつが撮ったんだ。
  シニアの合宿ん時だった」
 「…」
 阿部は自分から彼の話題を振った。

 「榛名、さん」
 確かめるようにその名を口にする。
 色々と思うところがあるだろうに自分からその話を許してくれた阿部の
 真摯な情誼に応えたかった。

 「…」
 黙り込む阿部。
 三橋もまた跳ね上がる心音の苦しさに俯いて何も云えずにいた。』

 描写に全然重みがない…!
 ぺらい!
 ぺらいよオレ!
 阿部にどこまで榛名のことを言及させるかで悩みました。
  言及多 → 三橋に対して誠実、責任感強い
  言及少 → 榛名との過去を重く表現出来る
 このさじ加減で凄く悩んだ記憶があります。


『「さっきの」
 びく、と弾かれたように顔を上げる。
 「聞いた、よな」
 見つめてくる阿部。
 「…、」
 逡巡した後、ぎこちなく頭を縦に振った。
 「ひでぇ奴って思っただろ。
  失望したか」
 何の感情も読み取れない表情と、声。
 三橋は心の奥が鈍く痛むのを感じながら首を横に振った。』

 ここ、決定稿では『お前、オレと榛名の話がしたかったのか』という
 言葉が入っていますが、これは映画『ベイブ』の
 『その話がしたいの?』という科白を使っています。
 その話題が子供にとって残酷な話だったので
 それに関して正面からすっとこう訊いた科白が凄く印象に残ってて…。
 洋画が大好きなので
 こうして洋画の科白をヒントにしていることも多いです。
 タイトルにしたりとかもしてるし。
 阿部の自嘲が自虐的過ぎて彼らしくないと思い、決定稿ではもっと
 つんつんさせています。
 ですが結局彼にしてはしおらしくなり過ぎたかなと反省中。

 大体こんな感じなのですが、如何でしたでしょうか。
 もっとここについて訊きたいとかありましたら
 サンプルに挙げた部分以外でも聞いてやって下さいませ。
 また、自分はこうだよーと教えて下さる方も大歓迎です!

 では、お目汚し失礼致しました!

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