ジョバンニ、らっこのうわぎがくるよ。
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こんばんわ。
北川です。
イベントに参加し、今しがた北千住さんが帰っていかれました。
今回もイベントレポートを書こうと思うのですが、
その前に一つの記事を割いて書かせて戴きたいことがあります。
院の方でそれどころではなかったため当時は
なんとなく名前が耳に入ってくる、程度にしか認識出来なかったのですが
2年前、2010年6月13 日の
はやぶさ(MUSES-C)の帰還とそのラストショットのことを知りました。
(ニコ動を弄りつつ)
「あ、これ見せてー。
これ面白いんだよ、はやぶさの帰還を
『マシンはやぶさ』のテーマをGBMに紹介してるの」
「へー、
面白っ。
うわ、ロストって… なんか凄いことになってたんだね」
「え、当時えらい騒ぎになってたよ。
知らなかったんかい」
「やー、知らんかったわ。
よく戻ってきたなあ」
うう、リアルタイムで騒ぎたかった。
当時そんな余裕がなく名前しか知らなかったオレに、
北千住さんは
はやぶさにどれだけ深刻なトラブルが起きたか、
チームがどうやってそのロストしたはやぶさを再発見したか、
それがどれだけ紙一重の事態だったか。
とても詳しく話して下さいました。
「へええ、本当によく戻ってきたな…
すごおおお」
「それで、
そのはやぶさが最後に撮った写真っていうのが有名でね」
「そうなのかー。
はやぶさ、ラストショットで出てくるかな」
とりあえずやふうでなくいじっていたニコ動の検索バーに
その言葉を放り込んでみました。
そしてサムネイルに3枚ほど出てくる目的の写真。
黒い背景に白い地球。
もう放射線のせいでカメラが正常に作動しなかったのか、
それとも角度的な問題なのか。
上から下に向かって走る白い線。
(今この記事を書くために調べたらスミアと呼ばれる現象の様です。
レンズの設定の関係だったようだ)
グレーに染まり、そのスミアすら映していない下部。
「送信の途中でもう燃えちゃったんだよ。
だからほんっとうにぎりぎり最後の写真なんだよね」
「…」
それは本当に美しい写真でした。
今までの長い人生の中でも一番静謐で美しい写真でした。
芸術家が構図とか露出とか考えぬいて意図して撮ったんだろう?
そう思えてしまい、 そんなぎりぎりの状態で撮ったなんて
信じられませんでした。
何度も失敗して、最後に送られてきた一枚だったそうです…。
「あ、『ヘッドライト・テールライト』をBGMにして紹介してるのがある。
確かに合うだろうなあ」
「あはは、プロジェクトXだ(笑)」
そして再生ボタンをぽちっとな。
流れるニュース映像。
カプセルを放出するはやぶさ。
大気圏に突入し、分解しながら燃え尽きていくはやぶさ。
一筋の流星のように流れていくカプセル。
いくつもの光となってそれに寄り添うはやぶさ…。
「…ごめん。
ちょっとまって、止めていい?」
アホみたいに泣けてきて、一旦動画止めて
キッチンにティッシュ取りに行ってしまいました…。
「うわー、オレアホみてぇ(泣笑)」
ぼろぼろ泣きながら続きを観ました。
最後にチームの人たちが7年ぶりに帰ってきたはやぶさに
地球を見せて(撮影させて)あげようと奮闘するさまが紹介され。
「あー、やっぱりこれをやらないとね」
そして映し出される、はやぶさ7年間最後の任務のラストショット。
もう涙が止まりませんでした…。
これ以上書くと野暮になるのでもうこのあたりで切り上げますが、
日本人であることに誇りを感じるエピソードでした。
本当に、本当に心の琴線に触れる美しい写真でした…。
そういえば微粒子がイトカワのものではないのでは?
という話を聞いたことがあったのですが、
その後イトカワのものだったことが判明したそうです。
うおおおおお胸が熱くなる…!(感無量)
以下にその動画を紹介してこの記事は終わります。
イベントレポートはまた近々のうちに。
では、また。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11066108
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