ジョバンニ、らっこのうわぎがくるよ。
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えーっと。
『おお振り』SNSの
『ものづくりについて語り合おうチャット』(だったっけ)に参加したとき
文章のメイキングを見たい、という意見に触れて
すっごくびっくりしました。
メイキングってイラストレーションとかコミックスだけかと思ってたんで…。
その後も熱意のあるコメントを寄せて戴いたり
望んで下さる方も多かったのちょっとだけやってみようと思います。
皆様の参考になるのかどうか…
お声をお聞かせ願えればと思います。
とりあえず前二つの記事にサンプルを載せましたので
そちらを参照しながらご覧戴ければと思います。
逐一の説明の前に、まずは全体の流れを。
1 まず描きたいネタを思い浮かぶ。
それに関連して洗いものや移動の間最中などぼうっとしている時に
云わせたい科白・描きたいシーンなどが思い浮かぶ。
これを個人的に「ハイライトシーン」と呼んでいる。
因みに『18.44』では
* シークエンス3の花井が三橋を追い詰めるシーン
* ボールをロッカーにぶつけて花井に警告する阿部
* 阿部の部屋での阿部と三橋の話し合いのシーン
がハイライトシーンでした。
2 そこから派生して、あれもこれもと
詰め込みたい科白ややりたいことなどの要素が
てんこ盛りに思いつく。
3 ここからが北川の一番のこだわり。
ひたすら引き算。
2で思いついたことを全て詰め込むと本当にただの
「素人がお遊びで書いた文章」で終わってしまうので
そこからやりすぎな要素をひたすら引いて引いて引きまくって
「作品」の意気に昇華させる。
ひたすら理性と欲求を闘わせる。
原作寄りに、原作のキャラが取りうる範囲内に言動を収める。
突飛な設定、言動はさせないように、
リアリティを失わないように気を付ける。
これに留意しなかったらただの自己満足。
この容量でハイライトシーンは比較的細かく、あとはかなり緩く
最初から最後までプロットを立てる。
これは比較的流動的であり参考程度。
4 実際に書き始める。
最初から順を追って書く。
そのときの『降り具合』や気分で文書が全く異なる。
北川は究極の気分屋のため、執筆に向かない気分のときは
一行たりとも書けない。
ひたすら書ける気分になるのを待つ。
読者様を抱える身になった現在の自分にはそぐわない描き方であり
ただただ申し訳なく思うのみである。
5 執筆中の留意点一覧
* 細かい表記、改行、漢字・ひらがなの別など
見栄えにも気を配る。
* 文節、文章、科白のリズム
読者の方が読みやすいように頭の中で読み上げ
読みやすさを確認しながら書く。
* WORDのページの変わり目がパラグラフの終わりになるように
だが行間の余韻を出すために、
サイトにUPする文章はWORDでの決定稿とは異なった
改行量であることが殆ど。
WORDとサイトでは同じ改行量でも印象が異なるため。
6 * 書いていて一番楽しいこと
5のような細かいところに神経を使うこと
* 書いていて一番キツいこと
陳腐な表現しか思い浮かばず
表現したい凄みをちっとも表せないこと
イメージを具体的な言葉に落とし込む作業が難しい。
7 ラストはぼんやりとしか決まっていないので
書きながら思いつくことが殆ど。
6の作業中は『最後どうなるんだこれ』と思いながら
書いていることが多いが実際に指を動かして書いていると
ラストに差し掛かったところで自然と指に降りてくることが多い。
8 初稿が完成した後は校正、誤字脱字修正、推敲の嵐。
北川の未熟さ、不束さからこの作業量が多いのも
我が息子たちの特徴。
「降りて」来た時は全くこの工程を必要としないが
気分が執筆に向いていないときに書いたものほど
この作業量は多くなる。
この作業もとても楽しい。
細かい調整でオレ好みにしていくのが好きなようです。
という流れです。
では次はいよいよサンプルを細かく取り上げていきます。
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